天使たちの目には 苦しみと狂気に写る 地獄の業火のなかを歩きながら ぼくは 天才の楽しさに 歓喜していた
ある国で使われていることわざが その国の性格を表すように
建物や衣服の描写よりも 地獄の格言の方が
地獄の叡智の本質を 実によく示すものだなどと考えながら
格言をいくつか集めた
帰宅すると
両端が平らな断崖が
不機嫌な顔で 現世に覆いかぶさっている五感の割れ目のうえに
黒雲に包まれた巨大な悪魔が ふわりと浮いているのを目にした
その悪魔は 金属を腐食させる炎で
岩の両側に
地上の人間たちの心が とらえ 読めるような
次のような文を書いた
空を切り飛び回るすべての鳥たちが
無限の歓びの世界ということを
五感に閉じ込められたあんたらに
知る術などあるものか
0 件のコメント:
コメントを投稿